ゼロから1にする仕事
こんにちは。富山県にて着物の着付け教室や着物整理をしております、キモノヨロズ屋 迦穏亭です。
本日は「KIMONO show case vol3」2日目でした。
昨日の極寒の中、率先して開店準備を進めてくださったお客様を皮切りに、たくさんのみなさんにおいで頂けたこと心底感謝感謝でございます。誠に有難うございます。
2日間でお客様とお話ししている中で、改めて自分の役割を確認できたように思いました。
「ゼロから1にする仕事」
「誰かのゴミは、誰かの宝」と信じて、箪笥の肥やしにされて価値が見出されなかった着物達を引き取って、ひとつひとつのキモノの良いところを見つけ、それを可愛がってくださる方へ御縁繋ぎをする。
自宅のキモノに関心がなかった人に、活用法を提案する。
キモノを自分で着てみたいけど…と「キモノの入口」で躊躇している人をとにかく自分で着て外に出られるようにしてあげる。
そういう、無から有を産み出す?ことが私の仕事なんだなぁと思うのです。
着付の小物の名前がさっぱり分からないキモノ初心者さんが、約6回の教室で全部自分で着られるように頑張る姿を見るのは本当に大好きです。
今日もそんなような会話をしました。
とにかくキモノを着て出掛けるようになると、今度は着姿やコーディネートや細かい事に向上欲のような物が湧いて来ます。
いつかは自分で誂えた自分の着物を手にしたい!と、思うまでがゼロから1にする私の仕事
それって1番大変な仕事じゃないですか?と言われます。
実際、ゼロから1の間には沢山のステップや選択肢があって、その中で伝えておきたいことも沢山あります。
1の先にも、ユーザー側の思い込みと今までの一部の呉服屋の売り方などに起因する呉服屋の敷居の高さという壊すべきハードルが存在します。そういうものを壊すことも私の仕事だったりします。
そのためにお伝えしなくてはならないキモノのいろんな事を、教室やこのような出店の中で少しづつ、なるべくわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
随分と暇のかかる仕事ですね。
それでもお伝えしなくてはならないキモノのことは、日本のこれから特に必要とされる「過去の日本人の叡智であり文化」に繋がります。
だからコツコツと頑張っていきますね。
明日の最終日もよろしくお願い致します。
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【迦穏亭今後の出店、イベント情報】
・11月12〜14日「kimono show case in大手モールvol.3」※明日まで!
・11月28日「柳家さん生の親子でらくご会」@富山縣護國神社 遺芳館
・12月5日6時〜11時「護國神社青空のみの市」出店
・同日15時〜16時「柳家さん生の年忘れ落語会」@富山縣護國神社 遺芳館
キモノヨロズ屋 迦穏亭では、着物の着付け教室や箪笥に眠っている着物の整理や引き取りなど、着物に関するあらゆるご相談を承っております。